今回は持続化給付金の不正受給に関する一連の事件について考察していきます。
そもそも、持続化給付金とはすごく簡単に言うと、売り上げが50%以下になった場合、
100万円支給される制度です。詳しく知りたい方はURLを参照。(参考:持続化給付金制度の概要 (METI/経済産業省))
コロナで収入が減少する事業主を救済する目的でこの制度がある訳ですが、
この制度を悪用して不正に100万円を受給する行為が問題視されています。
最近では
- 国税局職員らの不正受給(参考:https://youtu.be/cbhjxROF9AU)
- 弁護士らの不正受給(参考:https://youtu.be/x5I6KDJTJRQ)
などが報道されました。
(持続化給付金系美女の佐藤凛果容疑者が美人すぎるとネットで賑わっていました。)
自ら申し出て、返還すれば原則として、加算金・延滞金は付かず、刑事訴訟されないとなっています。(参考:不正受給及び自主返還について(持続化給付金・家賃支援給付金・一時支援金・月次支援金) (METI/経済産業省))
持続化給付金の不正受給でなぜ、こんなに逮捕者が多いかと言うと、
確定申告という制度が自己申告制で結構ガバガバなことが原因です。
私も何度か確定申告してきましたが、今のところ何も言われて無いです。
そもそも、「事前にチェックできないのか」、「最初から税務署が収支を把握できれば良いんじゃないの?」
という疑問が湧きそうですが、実際はそうはいかないです。
掛かる労力やプライバシーの問題が大きいのかなと個人的に思ってます。
特に労力に関しては、キャッシュレス化があまり進んでいないのも要因として大きいと思います。
ただ、そうなってくると自己申告制の確定申告で不正をする人も出てきます。
そうならないために、「税務調査」があります。
一度は聞いたことがあるかも知れませんが、個人事業主はこの税務調査に怯えながら、
日々過ごして、毎年確定申告をしている訳です。
一つ一つ完全に収支を把握するのは大変だから、その代わり幾つかピックアップして精査する訳です。
この税務調査は確定申告をした(そもそもしてない人も中にはいますが、、、)何年か後にやって来る訳です。
この辺りの感覚は、確定申告を何度かしたことがある人は身に付くと思います。
セミナーを開いていたという情報がありますが、(参考:https://youtu.be/5oqkr7p97mo)
開催している側は確定申告したことがある人、参加した側は確定申告したことが無い人に分かれているイメージです。
100万円支給の判断が、確定申告提出時のガバガバな状態でされてしまうことが今回のポイントです。
A4の紙を何枚か出したら、100万円手に入ってしまう特殊な状況が今回の事件を生んでしまっている訳です。
当然、税務調査が来たら確実に不正はバレるので、不正はダメ、ゼッタイ。
確定申告に関して、過去の記事でも解説しています。(参考:[会社員も必見]確定申告の流れ | ビジネスイッチ (how-to-business.com))