今回は、中学校教員が近所に住む男性を殺害した事件について、考察していこうと思います。
時系列
尾本幸祐容疑者が多額の借金を抱える。
↓
近隣住宅に窃盗目的で侵入(?)
↓
鉢合わせた男性を殺害(?)
↓
任意の事情聴取
↓
逮捕
という流れ。
尾本容疑者の経歴
日本大学教育学部卒。
36歳。
既婚。
江戸川区立松江第五中学校に勤務。
特別支援学級担任。主任。
犯行動機
投資やギャンブルで借金があり、
窃盗目的で住居侵入。
その際、住人の男性に鉢合わせてしまい、殺害。
アリバイ工作は可能か?
結論:教員であれば可能
今回の事件で注目すべき点は、当日に尾本容疑者が午後に半休を申請していたにも関わらず、
当日の夜に退勤打刻をしていた点です。
学校側の説明では、半休となっていて、
一方、尾本容疑者は事情聴取では勤務時間だったと説明しており、食い違いが見られます。
恐らく、アリバイ工作は事件後に思いついたと個人的には考えてます。
勤務時間によるアリバイ工作を、犯行前から考えていたのであれば、勤務時間中に中抜けした方が確実だからです。
もし中抜けであれば、犯行前後に他の教員と話でもすれば、勤務時間中ですし、目撃証言もあるので、
アリバイとしては固いはず。
授業時間帯ならともかく、放課後は職員室に常にいるとは限らないので、それに紛れて中抜けするくらいはできると思います。
それに半休を取っているにも関わらず、退勤打刻をしていれば、矛盾することは容易に想像できると思います。
ですが実際は中抜けせずに、半休からの退勤を行った訳です。
それは何故か。
犯行後にやむを得ず、アリバイ工作を急いで行う必要があったからです。
元々は、半休時間帯に窃盗だけ行い、足が付かずにやり過ごすつもりだったのかも知れませんが、
実際は、被害男性と鉢合わせしてしまい、口封じに殺害し、急遽アリバイを用意する必要ができたと予想できます。
なお、夜に退勤打刻をするのは可能だと思います。
夜で誰もいない時間帯にこそっと学校内に来て、主任であれば鍵も持ってそうなので、
タイムカードで退勤記録を残すのは、物理的には可能だと思います。
投資やギャンブルについて
ギャンブルについては、なんとも言えないですが、
これは完全に個人の意見になってしまうのですが、
投資に関しては、今回の尾本容疑者は教員ということもあって、リテラシーが低かったのかも知れないです。
例えば、知り合い経由で投資話で金銭トラブルになるケース、
ポンジスキームに引っかかるケースなど
投資で痛い目を見る人は一定数います。
投資の大原則としては、
- リターンが大きいほどリスクも大きい
- 短期的な投資は勝率が低く、長期的な投資は勝率が高い
- 余剰資金で行うべき
のような一般論があったりしますが、教員ということもあって、ビジネスには疎くて騙されちゃったのかなと思います。
(参考:閉鎖的な学校環境 【高輪学園炎上 動画で扱えば削除を求めるヤバさ】教員の闇について解説します | ビジネスイッチ (how-to-business.com))
学校は事件の対応で負担増
あまりフォーカスされないのですが、今回の事件で学校は負担が増えてると思います。
- 記者会見
- 保護者説明会
- 生徒への説明(全校集会)
- 職員会議
- 家宅捜索
考え付く限りでも、これだけの対応がある訳です。
当然ですが、説明会の前には、どんな説明をするのか準備をしたり、練ったりするはずなので、
事前準備も含めればかなり大きな負担でしょう。
ただでさえ、残業過多等でバーンアウトとなっている教員ですが、
今回の件で、火中の学校教員が心配です。
進展があったら、続きを投稿したいと思います。