現在、話題になっている秀岳館高校サッカー部の暴行を始めとする炎上について、
これまでの流れをまとめながら考察していきたいと思います。
秀岳館高校サッカー部の暴行動画が報道される
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秀岳館高校サッカー部の謝罪動画(?)がUPされる。(⇒滝沢ガレソ🐯さんはTwitterを使っています: 「【続報】秀岳館暴行事件、なぜか殴られた生徒&動画を拡散した生徒らが謝罪動画を公開 地獄すぎると話題に サッカー部主将「お騒がせして申し訳ない」 殴られた生徒「自分がコーチを馬鹿にする発言をしたのが悪かった」 撮影した生徒「感情的になり動画をupし、事実と異なることを広めて申し訳ない」 https://t.co/FqfbwbLkyd」 / Twitter)
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監督がスッキリに出演
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監督のものと思われる脅迫音声がSNS上で拡散される。(⇒滝沢ガレソ🐯さんはTwitterを使っています: 「【独自入手】秀岳館サッカー部の段原一詞監督が、事件後に朝礼で暴行動画を撮影した生徒らに「お前らは加害者」「仲間の弁護士と訴えるぞ」「完全な被害者は俺だけ」と脅迫にもとれる発言をしている音声を入手しました。 ニュース番組「スッキリ」に生出演しキレイごとを並べる監督も添えておきます。 https://t.co/svJXZnJy5k」 / Twitter)
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コーチが書類送検される。(⇒熊本・秀岳館高サッカー部コーチを書類送検 暴行容疑 – 産経ニュース (sankei.com))
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秀岳館高校が説明文書を発行、これもSNS上でリークされる(⇒滝沢ガレソ🐯さんはTwitterを使っています: 「秀岳館高校 中川校長、生徒の保護者らへ一連の騒動の説明文書を送信 段原監督や古嶋コーチは一旦自宅謹慎処分に ①サッカー部コーチによる暴行 ②部員の謝罪動画 ③段原監督の「仲間の弁護士と訴えるぞ」音声 ④寮生による新入生暴行 4件の調査を進めている模様 https://t.co/APmzKTlX4q」 / Twitter)
多少、時系列は前後するかもしれませんが、大まかな流れはこんな感じ。
SNSが内部告発に使われた今時のケースという印象をうけました。
週刊誌など報道機関が発信の根源となることが多い中、今回はSNS上でのリークや#拡散希望などでSNSが報道の役割を担っていたケースと言えます。
個人的には、段原一詞監督がスッキリに出演したことは完全に裏目に出たかなと思います。
脅迫音声がリークされただけだったら、秀岳館高校サッカー部と関わりの無い大部分の人は、
どの人物なのか分からなかったと思うのですが、
出演したことで、顔と声がテレビ上に出てしまい、
- 脅迫音声と声が同じ
- 顔も個人名もお茶の間に出た
これらのことが分かってしまい、自身の首を絞める結果になったのではないかと考察してます。
別の地方で同職に就くというような社会復帰も難しいかもしれません。
音声の中で「俺は被害者、撮影したお前たちは加害者」と主張していましたが、
蚊帳の外から見た、通常の感覚ではおかしいと気付けますし、まずこんなことは言わないと思いますが、
学校に限らず、このようなおかしな事態は「既得権益」で説明することができるのかなと思います。
体制や仕組みを変えるよりも、現状の方が利益が大きいケース。
学校に通わせる保護者、学校に通う生徒からすれば、不祥事を無くした方が通いやすい訳ですが、
一方で、学校関係者からすれば、不祥事が明るみになると、
社会的信用を損なってしまったり、暴行によって言う事を聞かせるほうが扱いやすいため、
学校関係者からすれば、不祥事を隠し通して、現状維持に徹した方が都合が良い訳です。
なお、報道やSNSで広く周知されている中、秀岳館高校ホームページ(⇒秀岳館高校公式サイト (syugakukan.ed.jp))では今回の件について見た限りでは触れられておらず、沈黙を保っています。
秀岳館高校サッカー部の公式Twitterアカウント(⇒【公式】秀岳館高校サッカー部(@syugakukanfc)さん / Twitter)も謝罪動画をUPしたり、削除したりしていましたが、現在は鍵アカになっています。
学校はSNS講習会を行うそうだが、対応がずれていると感じました。(参考:サッカー部暴力問題の秀岳館、監督が動画拡散した部員への“暴言”認める「完全な被害者俺だけ」 – サッカー : 日刊スポーツ (nikkansports.com))
生徒へのSNS講習会よりも、関係者へのアンガーマネジメント講習を行った方が良いと思ったのは私だけなのか?
今回の暴行不祥事は高校だったというのもポイントの一つで、小学校や中学校だと明るみになることは無かったと考えてます。
何故なら携帯電話を持ち込みできない学校がほとんどだから。
もしそうであれば、生徒は泣き寝入りだっただろうし、揉み消しし放題だったことでしょう。
今回の事件をまとめると、
- 録音などの証拠は大事
- 今回はSNSを使った今時の内部告発
- 既得権益は組織の腐敗を招く
今回はスピード感が重要だったので、上手く拡散されたケースでしたが、
在学中に内部告発を行うと犯人捜しや、今回の脅迫音声みたいに圧力を掛けられる場合もあるため、
卒業後にリークするというのも手の一つかなと思いました。
例:卒業後に暴露され炎上した高輪学園のケース(参考:【高輪学園炎上 動画で扱えば削除を求めるヤバさ】教員の闇について解説します | ビジネスイッチ (how-to-business.com))