先日、高輪学園という学校がネット上で炎上しました。
メンタリストDaiGoさんがYoutubeで話の流れで母校のエピソードを取り上げる。
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教員が抗議文を送る。
↓
再びYoutubeで取り上げる。
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学校長が回答文を送る。
という流れ。
かなり遅くなってしまったのですが、今回はこの話題に触れていきたいと思います。
学校関連の炎上や不祥事のニュースは度々起こるので、今後似たような話題で湧いてきた時に読んでもらえることを期待して便乗してみました。
この記事を読んだ方が、教員という職業についてプラスの面だけでなく、マイナスの面も知った上で多角的に見た方が正確に「教員」という職業について理解できると思うので今回、考察と共に関連して職業としての「教員業界の闇」を取り上げてみました。
私は教員ではありませんが、大学時代に教職課程を終盤まで取っていて(途中でやめたため、教員免許は持っていません)塾講師のバイトも一時期やっていたということもあり、一応教職について多少なりとも知見はあると思っているので今回記事にしてみました。
目次
- 抗議文を送らなければ炎上しなかった
- 削除を求めるなら運営に削除申請を出すべき
- SNSやメディアへの露出を嫌いがち
- 都合の悪い事実はもみ消しがち
- 教員の不祥事が多い
- いじめ多い問題
- 責任転嫁が横行している
- 社会に出たことがない
- まとめ
抗議文を送らなければ炎上しなかった
今回の炎上は抗議文、回答文を送らずに学校側が普通にスルーしていれば炎上は起こらなかった、もしくはここまで大きくはならなかったと思います。
正直なところ教員も人間ですから常識的な人、そうでない人は一定数いると思います。
どの学校もヤバい教員は一定数いたりするので、スルーしていれば「どの学校にもそういう先生っているよね~」という程度で済んでたものが、人目に付きにくい所で削除を求めるような抗議文であったためにヘイトを集めて炎上したというのが個人的な見解です。
削除を求めるなら運営に削除申請を出すべき
どうしても削除させたい場合は投稿者でなく、運営に根拠を示したうえで削除依頼を出せばここまでの事態にならなかったと思います。(Youtubeの規約に違反しているというのが前提ですが。)
意図は無かった可能性もありますが、こそっと圧力をかけたと思われても仕方ないと思います。
人目の付きにくいところで圧力をかけるのではなく、正しい手順を踏めば炎上しなかったと個人的には考えています。
SNSやメディアへの露出を嫌いがち
学校は職業柄、SNSやメディアへの露出を嫌いがちな傾向にあると思います。
例えば小中(もしくは高まで)Twitterの公式アカウントはほぼ無いと思いますが、大学の公式アカウントは沢山あるので、そこで線引きできると思います。
やはりトラブルが起こってしまうと保護者会で説明する必要がでてきたり、上位組織の教育委員会から指導があったりするためです。
今回の件に当てはめると、あわよくば動画を削除してくれれば、明るみにでないことを狙っていたのかもしれませんが、かえって裏目に出た感じでした。
都合の悪い事実はもみ消しがち
例えば女帝カレー騒動も発見が遅れていました。
正直なところ教員も人間ですから常識的な人、そうでない人は一定数居ると思います。
どの学校もヤバイ教員は一定数居たりするので、スルーしていれば、「どの学校にもそういう教員はいる」という程度で済んでたものが、人目に付きにくい所で削除を求めるような抗議文であったために陰湿な感じに捉えられてしまったのだと思います。
一方、民間企業で個人情報漏洩などのインシデントが発生したら、周知メールや公式サイトを使って周知するのが一般的な対応だと思います。
そのような中でかつてニュースになった学校の公式サイトを見てみると、おそらく言及している、説明している学校はほぼ無いのではないか?というのが個人的な見解です。(私が把握していないだけの可能性もありますが。)
それどころか普通に「いじめ防止基本方針」を掲げています。
加えて、校則で禁止されている等で生徒がスマホを持っていないことで明るみになりにくいことも相まって不祥事やトラブルが表に出にくいのが実情です。
説明を求められたら「保護者説明会」は実施するものの、公式サイトで説明するといった形に残る周知方法は行わないのが通例になってしまっているのが現状です。
そのような中で、今回の件で話題になったのは多くの人にとって「教員」について考える良い機会になったので意味合いとしては大きいと考えています。
教員の不祥事が多い
炎上の他に懲戒処分をされた、逮捕されたといった不祥事のニュースは度々起こります。
例えば文部科学省サイト内に「令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査について」というページがあります。
その中に2-1 懲戒処分等の状況一覧(教育職員)という項目があり、教職員の懲戒処分等の状況を閲覧することができます。
こちらを元に考察していきたいと思います。
全国で何らかの処分・訓告などの総計が4677人いて割合が0.51%ということなので、教員が1000人居たら5人くらいの割合(200人中1人くらい)で処分・指導を受けていることがデータから分かります。
事態を把握して計上している数字なので実際はグレーな部分や把握しきれていない明るみになってない人数もいるとすれば実際はこれよりも大人数トラブルを起こしていると考えられます。
さらに一つの学校内に教員が数十名在籍しているとすれば、「ヤバイ教員はどの学校にも一人はいる」という一般的な感覚はあながち間違ってはいないと思います。
さらに免職以外は復帰できるので再発も懸念されます。
いじめ多い問題
教員という職業において「いじめ」の問題は避けて通ることのできない需要な事柄です。
例えば文部科学省サイト内に「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」というページがあり、児童生徒のトラブルに関しての調査結果を閲覧することができます。
その中に令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果についてという項目があり、こちらを元に考察していきたいと思います。
このデータを見る限り公立の小学校、中学校でのいじめの認知学校数の割合が多くなっています。(国立は母数が少ないので考慮しませんでした。)
4章の「都合の悪い事実はもみ消しがち」と相まってお黒い感じになっています。
責任転嫁が横行している
個人的に思っているのは、教員の皆さんって子どもに絶対謝らないですよね。
女帝カレー騒動も給食でカレーが廃止され、カレーを出していることが原因だと言わんばかりの対応だったと思います。
今回の件に当てはめて考えるとすれば、今回のYoutubeの件も学校側の対応を棚に上げて削除を求める、配慮いただきたいといったような回答文を出していました。
まるで動画を出す方が悪いと言わんばかりの勢いで「見過ごせません」という始末。
こうした問題点のすり替えを巧みに行っている印象でした。
また、良く学校内で子どもがトラブルを起こしたらお互いに「話し合いの場」で謝らせようとしますが、学校側の指導力不足を棚に上げがちなイメージがあります。
「しっかり見切れていなかったです。申し訳ございません」というように謝罪できる教員はあまり多くはないと思います。
保護者説明会をするというのは良く聞く一方で、一番影響がある子どもに説明ってあまりしないですよね。
子ども説明会とか開催したら画期的だと思います。
社会に出たことがない
例えば、民間企業であればSESの場合、自社以外に取引先がいて、元請けのプロバーがいて、システムを使うユーザーがいて、自分と並列して他の協力社員がいてという風に様々な所属の人間が入り乱れることになります。
一方で学校教員の場合、大学卒業→教員採用試験→配属といったフローで教員になっていきます。
最短で配属されれば、教員メンバー(民間企業で言えば自社社員)以外に保護者と子どもくらいしか社会的な接点が無いです。
しかも子どもは日中ずっと学校にいるのでどちらかというと子どもも属性としては学校寄りな訳です。
保護者は保護者説明会や面談くらいしか会わないので、教員が顔を合わせる面子は毎日ほぼ同じなわけです。
教員は社会に出たことが無いと揶揄されがちですが、閉鎖的なコミュニティであることは否定できないと思います。
たまに生徒に「お前」呼びする教員がいますが、こういった点も一因なのかも知れません。
まとめ
今回は教員の負の面を扱いましたが、この記事を読んだ人の中には教員を目指す人もいると思います。
良い面だけでなく負の面も理解することは、とても大切なことだと思います。
そうした理解の上で、総合的に「教員」という職業を見る事で発見があるかもしれませんし、似た別の職業(例えば塾講師等)も良いと思えるかもしれません。
今回の内容がそういった発見の一助となればと思います。
今回の記事は以上です。