ROUND SAS

【SAS】ROUNDは四捨五入して数値を丸める

投稿日:2021年10月30日 更新日:

今回はROUNDについて解説します。


/* 正常形 */
data work.data1;
  _100 = round(1234.56789, 100);
  _10  = round(1234.56789, 10);
  _1   = round(1234.56789, 1);
  _。1  = round(1234.56789, .1);
  _。01 = round(1234.56789, .01);
  _。001= round(1234.56789, .001);
run;

  • 第一引数(1234.56789)を第二引数(100)に従って四捨五入する。
  • _100なら10の位に設定されている値で四捨五入を行い、100の位の値が決まる。
  • _。001なら0.0001の位に設定されている値で四捨五入を行い、0.001の位の値が決まる。

/* 桁指定を2にしてみたら */
data work.data1;
  _200 = round(1234.56789, 200);
  _20  = round(1234.56789, 20);
  _2   = round(1234.56789, 2);
  _。2  = round(1234.56789, .2);
  _。02 = round(1234.56789, .02);
  _。002= round(1234.56789, .002);
run;

  • 第一引数(1234.56789)を第二引数(200)に従って四捨五入する。(?)
  • 200や.002にすると計算結果が変わるみたいです。

/* 桁指定を無くしたら */
data work.data1;
  _1 = round(1234.56789);
run;

  • 第一引数(1234.56789)を四捨五入する。
  • 第二引数が省略されているときは0.1の位の値で四捨五入を行い、1の位の値が決まる。
  • デフォルトだと第二引数「1」として扱われる。

/* 数値を文字型にしたら */
data work.data1;
  _100  = round("1234.56789", 100);
  _10   = round("1234.56789", 10);
  _1    = round("1234.56789", 1);
  _。1  = round("1234.56789", .1);
  _。01 = round("1234.56789", .01);
  _。001= round("1234.56789", .001);
run;

  • 第一引数(”1234.56789″)を第二引数(100)に従って四捨五入する。
  • _100なら10の位に設定されている値で四捨五入を行い、100の位の値が決まる。
  • _。001なら0.0001の位に設定されている値で四捨五入を行い、0.001の位の値が決まる。
  • 数値を文字列にしても、文法は通り、計算結果も等しい。

/* 数値を文字型にしたら、桁指定を無くしたら */
data work.data1;
  _1 = round("1234.56789");
run;

  • 第一引数(”1234.56789″)を四捨五入する。
  • 第二引数が省略されているときは0.1の位の値で四捨五入を行い、1の位の値が決まる。
  • デフォルトだと第二引数「1」として扱われる。
  • 数値を文字列にしても、文法は通り、計算結果も等しい。

/* 桁指定を文字型にしたら */
data work.data1;
  _100 = round(1234.56789, "100");
  _10  = round(1234.56789, "10");
  _1   = round(1234.56789, "1");
  _。1  = round(1234.56789, ".1");
  _。01 = round(1234.56789, ".01");
  _。001= round(1234.56789, ".001");
run;

  • 第一引数(1234.56789)を第二引数(”100″)に従って四捨五入する。
  • _100なら10の位に設定されている値で四捨五入を行い、100の位の値が決まる。
  • _。001なら0.0001の位に設定されている値で四捨五入を行い、0.001の位の値が決まる。
  • 数値を文字列にしても、文法は通り、計算結果も等しい。

/* 桁指定を0にしたら */
data work.data1;
  _0 = round(1234.56789, 0);
run;

  • 第一引数(1234.56789)を四捨五入する。
  • 第二引数が0だと、計算できないため、NULLになる。

-ROUND, SAS

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【SAS】SASで良く使うテクニック。その8 「=」~修正前後のプログラムを比較したい時~【Excel】【VBA】

今回はSASで良く使うテクニックということで、修正前後のプログラムを比較したい時は、「=」が役に立つ理由を解説していきます。(このテクニックはコーディングなら、SASに限らず、VBAでも他のどの言語で …

【SAS】KEEPはカラムの選択に使える。

今回はKEEPについて解説していきたいと思います。 DROPと対になる感じで、 DROPが指定したカラムを捨てるのに対し、KEEPは指定したカラムのみ残す動きを取ります。 (参考「DROP」:【SAS …

【SAS】TODAY()とDATE()はどちらもSAS日付値を取得する。

以下の2記事でtoday()を使ってきました。 【SAS】PUT+DATE,YYMMDDはSAS日付値をフォーマットを変換して表示する 【SAS】YYMMDDの可能性を考える(表示できる日付形式はどこ …

【SAS】%MACROはマクロを定義することができる。その3 マクロには引数を設定できる。【%MEND】

今回はマクロに引数を設定する方法について解説していきたいと思います。(事前に読んでおきたい記事:【SAS】%MACROはマクロを定義することができる。【%MEND】 | ビジネスイッチ (how-to …

【SAS】SASで良く使うテクニック。その1 Excel関数のIF~2テーブルを比較したいとき~

今回はSASで良く使うテクニックということで、2テーブルを比較するときはExcelでIF関数を使うと良い理由を解説していきます。 ぜひ、やってみてください。 まずは比較したいデータセット2つをExce …