今回は山口県阿武町の4630万円誤送金問題について触れていきます。
山口県阿武町は人口が3000人強、世帯数が1500弱の小さな町です。(参考:阿武町の概要|山口県阿武町役場 (abu.lg.jp))
コロナへの臨時特別給付金として463世帯に10万円ずつ支給するべき所を、
ミスによって1世帯に4630万円を誤送金してしまったのです。
そこで、誤送金されたお金を返金すれば、大きな問題にはならなかったのですが、
ここで、誤送金された田口翔さんは、返金しないという選択をした訳です。
(24歳でこの行動力、凄すぎ。)
さらにYoutubeチャンネルを開設し、逃亡生活の状況や考えを述べていました。(参考:翔チャンネル – YouTube)
全国がこの問題に注目していたので、
Youtubeで状況を発信しながら逃亡生活をしていたら面白そうな展開になっていたかも知れませんし、
さらにYoutubeで収益化すれば元は取れそうだとも思いました。
(というより、名前も住所も公開されてしまい、普通に働くのは困難だと思うので、それしか無いという感じ。)
個人的には名前と住所を公開されたことに対して反訴して、その過程をYoutubeで発信しても面白いそうだなと思っていました。現実は、そうなりませんでしたが。
実は、かつて、ひろゆきさんも似たような状況になったことがあります。
ひろゆきさんの場合は、
- 差し押さえられる財産を持たない
- ITのような海外でも生活できる術を持っていた
これらの要因があり、多額の賠償請求を免れていました。
しかし、大半の人はそのような特殊な状況に成りにくいと思うので、
せいぜい住所を捨てて逃げ回るくらいが関の山だと思います。
今回の田口翔さんも、当初は逃亡する予定でした。
しかも、お金もほとんど使い切ってしまい、仮に差し押さえようにも無い所からは取れないだろうとYoutubeでも述べていました。
この騒動、当初は刑事事件に成るのか成らないのか所説分かれていた記憶があります。
民事の扱いで返済は事実上、困難かと言われていましたし、
田口翔さん本人もそう思っていたことでしょう。
ところが状況が一変して、逮捕されてしまい、田口翔容疑者になってしまいました。
容疑は電子計算機使用詐欺。
誤送金されたお金と知りながら、電子的な手段でお金をオンラインカジノの口座に送金していたことが法的にOUTだったようです。
使ったと思われていた所、(田口翔容疑者もYoutubeでほとんど使った旨を語っていた、)
約3500万円が返還されたという報道がされていて、今後どうなっていくか注目したいと思います。
約3500万円の存在は、弁護士も知らなかったようで、情報が二転三転している所もあり、
現時点で一部しか確定的な事は無いと言えます。
あと、個人的に気になっているのが、町側の対応や発言です。(参考:https://youtu.be/DOwFB3-f8sw、https://youtu.be/TR2bqs3dUsQ)
「許せない」とか「町の対応が動機とは思えない」という旨を述べていますが、
そもそも誤送金した時点で、阿武町に明確な落ち度があるにも関わらず、
発言を見る限り、落ち度を認識していないと思いました。
私はIT系のエンジニアなので、ITで例えますが、
技術的なミスでは、プログラムでバグが生じてしまっても、
後続のテスト工程でミスをキャッチできる仕組みになっています。
人為的なミスがあったとしても、何重にも複数の人が確認をするので、民間企業であれば、まず起こり得ません。
多額のお金が動くなら、なおさらです。