仕事でSASというプログラミング言語を使用してるのですが、
SASの資格を欲しいと思って先日、SASの試験Base Programmingを受けてきました。
2021年内に2回受験をして、
- 1回目は不合格
- 2回目は合格
という感じです。
SAS Base Programming試験はどんな感じだったか記していこうと思います。
SASを勉強している人は何となく気づいていると思いますが、
日本ではマイナーな言語です。
ネット上で検索しても英語で記載されていることもしばしばあります。
日本人が書いてるブログとかはわずかにありますが、決して数は多くありません。
ましてや試験の流れを詳細に記しているブログはもっと少ないです。
そういったこともあり、SASの試験がどんな感じだったのか記していこうと思います。
この記事を読むことで、
- SAS Base Programmingの試験がどんなものなのか
- 試験の流れ
- 出てきた問題
を知ることができます。
試験は一切の持ち込み・持ち出しができないため記憶を頼りに、この記事を書いています。
間違いなどあれば随時修正していく予定です。
目次
試験について
SAS試験の特徴を解説していきます。
PCを使う試験
ペーパーテストではなく、PCを使う試験です。
試験会場
どの形式で受験するか選択することができます。
- テストセンター
- 自宅やオフィスから受験
テストセンターでは現地受験、
自宅やオフィスではオンライン受験となります。
テストセンターの場合どの地区のテストセンターなのか選択することができます。
私はテストセンターで受験をしましたが、オンライン受験をされた方のブログがあったためリンクを貼っておきます。⇒オンライン受験の場合
合格ライン
SAS Base Programmingの試験は200~1000点で採点され、
725点以上が合格です。
配点
前半はlabo環境(エディタ)を必要とする記述形式の問題で配点は2~3点の配点です。
どの問題が2点なのか、どの問題が3点なのかはわかりません。
導き出したコードは部分点がなく、最悪コードが間違ってても、
解答欄が有ってれば点数が貰えます。
後半はlabo環境(エディタ)を必要としない一問一答の問題です。
配点は1点です。
記述か四者択一です。
合否発表
試験終了時、すぐに合否とスコアを知ることができます。
部分点は無い
部分点はありません。
解答欄の解答が合っているか、間違っているかで採点されます。
試験コード
試験コードはA00-231です。
受験料は24200円(税込)
受験料は24200円(税込)です。
資格試験では高い部類です。
なるべく一回で終わらせたいところです。
私は2回目で受かりました。
サンプル問題
SASの公式サイト内でサンプル問題が公開されています。⇒サンプル問題を見る
模擬試験
SASの公式サイト内で模擬試験が公開されています。⇒模擬試験を見る
出題形式
前半はlabo環境(エディタ)を必要とする記述形式の問題で2~3点の配点です。
記述式とはいうものの、回答欄は一問一答で、数値や文字列を少し記述する程度です。
答えを導き出すために記述したコードは採点の対象とされず、部分点がありません。
最悪コードが間違っていても、回答欄が合っていれば点数が貰えます。
後半はlabo環境(エディタ)を必要としない一問一答の小問が出題されます。
四者択一または少量記載の問題です。
最近形式が変更された
現在はBase Programmingという試験名ですが、
少し前までBase Programmerという試験名でした。
少し前のBase Programmerであれば四者択一と少量記述だけでlabo環境(エディタ)は必要なかったようですが、
現在のBase Programmingはlabo環境(エディタ)を必要とする点で大きく異なります。
[Base Programmer(少し前の試験名)]
- labo環境(エディタ)は不要。
- 四者択一と少量記述。
[Base Programming(現在の試験名)]
- labo環境(エディタ)が必要。
- 前半はlabo環境が必要。
- 後半は従来と同様、四者択一と少量記述。
- より実務に近い出題形式
試験日前
試験日前の流れ、準備について解説します。
申込
著作権の問題でキャプチャは移せませんが、
SASのサイトから「SAS認定スペシャリスト: Base Programming Using SAS 9.4」という左オレンジボタンをクリックして申込みます。⇒試験申込をする
持ち物
当日の注意点は以下のURLから確認することができます。⇒注意点を見る
持ち物は身分証2点です。⇒持ち物を確認
申込はキャンセルできる
試験申し込みはキャンセルできます。
試験開始前24時間を切るとキャンセルが出来なくなります。
試験日当日
試験日当日の流れについて解説します。
アルコール消毒、体温計測
試験会場に到着すると、コロナが流行っていることもあり、
- アルコール消毒
- 体温計測
を最初に行います。
署名と写真撮影
受付に身分証2点を提示し、
- 受験団体名(SAS)
- Name(ローマ字)
- 署名(漢字)
- 写真撮影
を行います。
前倒しで受験ができる
開始時間より早くに到着した場合、当日の込み具合によりますが、すぐに受験するか聞かれます。
すぐに受験することもできますし、予約通りの時間に受験をすることもできます。
ロッカーに荷物を預ける
身分証、眼鏡以外の持ち物は一切持ち込むことができません。
それ以外の持ち物はロッカーに預けます。
怪しい点が無いか確認される
- マスクの裏
- 眼鏡の裏
などに何か隠してないか、何か書き込まれてないか確認されます。
ポケットの中身も空なのか確認されます。
部屋に持ち込むもの
SASの試験ではメモをするために
- 水性ペン
- メモボード
を渡されます。
なので試験室に持ち込めるのはたしか
- メモボード
- ペン
- ロッカー番号カード
- 身分証
という感じでした。
試験室に入室
案内されて試験室に入室します。
部屋の中は、他の受験者と会話できないように仕切りがしてあり、PCが1席1台設置してありました。
部屋は以下のようなイメージでした。
座る座席は案内されるため、選ぶことはできませんでした。
セットアップ
係りの人がPCを操作して、「始めてください」と言われたら係りの人は退出するのでここからは完全に一人で受験します。
最初はセットアップのために、10分程度の時間が与えられます。
画面の右上に10:00みたいに表示されます。
係りの人を呼ぶ時は、押しボタン2回
試験会場などによると思いますが、
- 手元のメモボードを新しいものに取り替えたい時
- 試験中にトラブルが起きた時
などは手元の呼び出しボタンを2連続で押して呼ぶ感じでした。
試験環境とラボ環境
環境は二つあります。
- 試験環境・・・試験問題が表示され、回答を記述する環境。
- ラボ環境・・・コードを記述して実行する、SASエディタがある環境。
おそらく、入室した部屋のPCが試験環境を担っていて、
ラボ環境は仮想、もしくはリモートで担っていたと思います。
UIを選択
- SAS Studio
- SAS EG(SAS Enterprise Guide)
などのUI(SASのコードを記述するためのエディタ)を選択します。
私はSAS Studioを選択しました。
使い慣れている方を選択すれば良いです。
(SAS Studioは無料・Web環境で使用できるため、SAS Studioを選択する人が多数派だと思います。)
ライブラリ設定
用意された入力データセットを読み込むためにライブラリ設定を行います。
「libname cert “C:/~~/~~/~~~~~~/~~~~”;」
と入力し、実行します。
(参考⇒【SAS】LIBNAMEはディレクトリパスをライブラリに割り当てる | ビジネスイッチ (how-to-business.com))
試験開始(135分)
セットアップの時間が終わると試験開始のメッセージが表示されます。
試験時間は135分だったと思います。
画面の右上に〇〇:〇〇:〇〇みたいに表示されます。
試験時に起こるトラブル
- 動作がラグい。
- ショートカットキーが反応しない時がある。
- タイピングすると置き換わってしまう。
- 文字数制限に引っかかる。
動作がラグい
ラボ環境とリモート(?)で繋がっている分、操作してから反応するまで少しラグがあります。
この現象には対処法があまり無くて、
- 余計なウィンドウを閉じる。
- コピペを積極的に使い、操作をなるべく少なくする。
くらいしかできませんし、行っても多少マシになるくらいです。
ショートカットキーが反応しない時がある
ショートカットキーが反応しない時があります。
おそらく原因としては
- ラボ環境メニューアイコンが表示されたまま
- 動作がラグい
といったことが考えられます。
私が試験した際、ショートカットキーが反応しなかった時があったのですが、
ラボ環境メニューアイコンが表示されたままコピペをしようとしていったようで、×ボタンで閉じると使用できました。
タイピングすると置き換わってしまう
試験中にSASエディタに入力をしようとすると他の文字に置き換わってしまう現象が起こりました。
- data|cert.input01→data ert.input01
dataとcertの間に半角スペースを入れようとしたらcが半角スペースに置き換わってしまいました。
この現象は一時的なもので、気づいたら正常に入力できるようになっていました。
たぶんラボ環境メニューアイコンが表示されたまま操作しようとしていたのかもしれません。
×ボタンでメニューを閉じましょう。
文字数制限に引っかかる
解答欄には最大文字数が設定され、文字数制限があります。
入力しようとしていた文字列が入らないときは、
実行結果が間違っている可能性があるため、見直しましょう。
特にfirst、lastのユニーク化で項目を間違えると数が大きくなってしまいます。
出てきた問題
- 入力データセットのエンコードを答えなさい。
- first, lastのユニーク化をしなさい。
- Excelファイルをライブラリ設定して、入力データセット名(シート名)を答えなさい。
- transposeの縦⇒横、横⇒縦
あとは
- 〇〇→項目1は○○、項目2は欠損値
- □□ and △△→項目1は□□、項目2は△△
として格納した後、
- 項目1で最も多い入力値
- 項目2で最も多い入力値
を答えるような問題も出ていました。
試験結果はすぐにわかる
試験が終了すると、合否結果とスコアが画面に表示されます(=スコアレポート)。
試験室から退出し、受付からは印刷したスコアレポートを貰います。
試験日後
試験日後の流れについて解説します。
電子バッチの案内がメールで送られて来る
もし合格していた場合は、合格を示す電子バッジの案内メール(英語)が送られてきます。
今回の記事は以上です。