Excel IF SAS SUM

【SAS】SASで良く使うテクニック。その5 「SUM関数」~データセットの差分がいくつあるのか数えたい時~【Excel】

投稿日:

今回はSASで良く使うテクニックということで、データセットの差分がいくつあるのか数えたいときは「SUM関数」が役に立つ理由を解説していきます。

(参考:【SAS】SASで良く使うテクニック。その1 Excel関数のIF~2テーブルを比較したいとき~ | ビジネスイッチ (how-to-business.com)

まずは比較したいデータセット2つをExcelシート上に貼り付けるか、エクスポートするかします。

今回の練習では手打ちでも良いです。

(データセットをExcelシート上にエクスポート:【SAS】データセットをエクセルファイルとしてエクスポート(出力)する | ビジネスイッチ (how-to-business.com)

今回は、以下の状態で2つデータセットを準備します。

2つのデータセットを比較するために、3つ目のシートを新規作成し、A2セルに「=IF(DATA1!A2=DATA2!A2,0,1)」を入力します。

これをT20セルまでドラックか、「ctrl + R」「ctrl + D」などを使って反映させます。

(参考「ctrl + R」:【SAS】SASで良く使うテクニック。その2 「Ctrl+R」~データセットの列数が多いとき~【Excel】 | ビジネスイッチ (how-to-business.com)

(参考「ctrl + D」:【SAS】SASで良く使うテクニック。その3 「Ctrl+D」~データセットのオブザベーション数が多いとき~【Excel】 | ビジネスイッチ (how-to-business.com)

このとき、いくつか1が立っていて、
つまり差分が何か所かあることになります。

今回は何か所、差分があるのか知りたいと想定します。

ぱっと見で見づらいと思いますし、もっと巨大なデータセットでは肉眼で数えるのは困難です。

そこでExcelのSUM関数を使います。

A1セルに「=SUM(A2:A20)」と入力します。

この計算式をドラックか、Ctrl+RでT1セルまで適用します。

どのカラム(項目)に何か所の差分があるか、一目瞭然です。

D列とK列とR列にそれぞれ1か所ずつ差分があることが分かります。

さらにU1セルに「=SUM(A1:T1)」と入力します。

U1セルが3となったので、2つのデータセット間で3か所の差分が生じていることが分かります。

ここまで、1列(カラム)ごとに差分を数えました。

さらに1行(オブザベーション)に何か所差分があるのか、可視化することもできます。

U2セルに「=SUM(A2:T2)」と入力します。

この計算式をドラックか、Ctrl+Dを使ってU20セルまで適用します。

6,7,14行目にそれぞれ1か所ずつ、差分があることがわかります。

というわけで、完成形は以下のようになります。(SUM関数を使ってるセルに色を付けると、分かりやすいです。)

オレンジが小計、青が総計になります。

-Excel, IF, SAS, SUM

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【SAS】FIRST, LASTは重複を削除しユニーク化する

今回はfirst, lastについて解説します。 /*first last1*/ data data1; 番号=”1111″; 日付=”20210331″; output; 番号=”1111″; 日付 …

【SAS】IFステートメントは処理を分岐できる。その1

今回はSASのif文について解説していきたいと思います。 【IF文の関連記事】 (明示的、暗黙的OUTPUT:【SAS】OUTPUTとDELETEの「明示的な使い方」「暗黙的な使い方」 | ビジネスイ …

【SAS】KEEPはカラムの選択に使える。

今回はKEEPについて解説していきたいと思います。 DROPと対になる感じで、 DROPが指定したカラムを捨てるのに対し、KEEPは指定したカラムのみ残す動きを取ります。 (参考「DROP」:【SAS …

日付と時刻の取得

VBAで現在の日付と時刻を取得する方法をご紹介します。 日付や時刻の取得には以下の関数が使用できます。 取得するもの 関数(引数) 日付 Date 年 Year(Date) 月 Month(Date) …

ActiveCellを使うと想定外の動きをする件【Excel】【VBA】

VBAでActiveCellを使ったコードを書いた際に、少し躓いたため今回記事にします。 まずは、シート上を以下のように準備します。A1セルはリスト化し、「1」「2」「3」が選択できる状態にします。 …