今回は確定申告について大まかな流れを解説していきたいと思います。
最近では持続化給付金の申請、ふるさと納税等、ある程度税金に関しての知識が必要となる場面が増えつつあります。
私は個人事業主になってから、2回青色確定申告をしてきました。
もちろん絶対的ではないですし、すでに確定申告をしたことがある方からすれば浅い内容と感じるかもしれません。
専門的な部分は税理士の方に相談をしてください。
「確定申告をやったことが無い。」「税金のこととかよくわからない。」という人向けの記事です。
確定申告を知ることで確定申告に対する不安が減り、節税に繋げて無駄金を最小限にすることができるようになります。
ということでざっくりとした流れで解説していきたいと思います。
郵送で提出する人向けの内容です。
目次
確定申告って何?
確定申告は簡単に言えば、収支を国に報告する手続きです。
義務であり、何かしらの手段で報告をします。
会社員は会社が報告をしてくれてますが、そうでない方は自分で行います。
何故、確定申告をするのか?
国が税金を計算するためです。
なのでどちらかと言えば、国民のためというより、国のためにある制度というイメージです。
確定申告を知るメリット
- 得体の知れない謎イベントの不安が解消される。
- 節税テクニックが身に付く。
- 年末調整にも詳しくなる。
「公共系の手続きをするのは怖い」「定期的に来るお知らせの郵便物が怖い」といった方は確定申告についても苦手意識があるかもしれませんが、ふるさと納税、年金控除など応用できる場面は多々あります。
確定申告を終わらせる方法3選
- 税理士に任せる。
- 会計ソフトを使う。
- 自分で計算する。
正直なところ、確定申告に関してはお金を積めば解決する話ではありますが、税理士に任せると費用が掛かりますし、自分で全てやるには費用は掛かりませんが、時間コストが膨大になります。
手頃なのは「会計ソフトを使う」という選択で、
freeeだと980円 / 月(11760円 / 年)で使用できます。今風に言えば、会計ソフトのサブスクです。
個人的には、初年度会計ソフトを使用して、売上が大きくなってきたら税理士に依頼するでもいいし、もしくは、慣れて来たら自分で全てやる方向にシフトしてもいいし、あるいは会計ソフトの使い勝手が良ければそのまま継続すれば良いと思います。
大まかな流れ
ここからは実作業について流れを解説していきます。
レシート・領収書を集める。(月末)
領収証、レシート、ネットショッピングの購入履歴、キャッシュレスの支払い履歴など、とにかくお金を支払った事実が確認できる証拠をひたすらかき集めていきます。
経費になるかは後で考えるとして(後の入力時に判断します)、この時点ではとにかく領収証などを集めていきます。これなら確定申告をしたことがない人でも余裕だと思います。
レシート・領収書を月ごとに仕分ける。(月末)
月毎の収支を出すためにレシート・領収書を「月」を確認して仕分けていきます。
1年分貯まった束から仕分けていくのは、かさばるので大変です。
そこでオススメなのが、クリアブックを使った仕分け方法です。
- クリアブックの各ページに「20○○年〇月」みたいに記入したり、シールを張ったりして年月が分かるようにします。
- 毎月末に財布から領収書を間引いて、そのままクリアブック内に突っ込む。
これだけです。毎月末必ずやれば、月が異なる領収証が混ざることがないため、仕分ける手間すら無くなります。
エクセルに打ち込む。(月末)
領収証の内容をエクセルに打ち込んでいきます。
「なんで直接会計ソフトに入力しないの?」
と疑問に思うかもしれません。
理由としてはエクセルの方が一覧性があって、色付けなどマーキングもしやすいからです。
このエクセルへの入力をさぼると、年末年始に地獄をみるので、なるべく毎月末に消化していきます。
そして通常、このエクセルデータは会計ソフト内に取り込むことができます。
というのも、だいたいの会計ソフトには、一括取り込み(インポート機能)があります。
詳しくは次の章で解説します。
一括取り込み(インポート)する。(年末年始)
年末年始になったら、1年分書き溜めたエクセルデータを会計ソフト内に取り込みます。
もちろん、月末にエクセルへの入力をした直後に一月分インポートすることもできますが、あまりオススメはしません。
何故なら、インポートした後に「どこか修正したい」となった時に(あるいは眠ってた領収証が後から出てきたとか)、エクセル上で修正した後にもう一度エクセルデータを取り込むのは二度手間です。
修正したいデータを探すとなったときも、会計ソフトは一件一件詳細に表示される分、一覧性が低かったり、スクロールじゃなくて「次へ」ボタンで操作したりなど、素早く検索するには不向きだったりするので、エクセルから会計ソフトへのインポートはなるべく年末年始まで引っ張るのが良いかと思います。
家事按分の設定をする。(年末年始)
家事按分(かじあんぶん)とは、何かをプライベートと仕事で兼用している場合、何割経費にするか設定することです。
- 家賃
- 電気代
- 通信費
等のように、「在宅で仕事をしている」、「ケータイはプライベートでも仕事でも使う」といった場合に、会計ソフト内で経費に計上する割合を設定することができます。
控除の入力をする。(年末年始)
ここらへんは、確定申告の終盤という感じで、控除の入力をしていきます。
控除は簡単に言えば、「利益が出ても、この分は非課税になるよ~」っていう感じです。
デフォルトで控除されたり(基礎控除)、年金で払った分が控除されたり(社会保険料控除)色々種類があります。頑張って調べてください。
会計ソフトによると思いますが、freeeの場合は質問に答えていき、控除の項目を入力していきます。
証明書類を添付する。(年末年始)
会計ソフトから出力したら気づくと思いますが、控除に関する証明書類を「のりづけ」するためのページが最後の方にあります。
ここに年金の控除証明書など必要な書類を添付します。
ちなみに私は証明できそうな書類を片っ端からコピーして、写しをホッチキスで止めて提出しましたが、今のところ受付印付きで無事に返送されています。
提出する。
書類の準備ができたら提出します。ちなみに提出方法は幾つかあって
- 直接
- 郵送
- e-Tax
といった方法があります。
私は郵送提出しかしていないので他2つはよくわかりません。
郵送で提出するときは、「提出用」と「控え用」の確定申告書類を提出します。控え用の書類は戻って来るので、返送用の封筒も提出時に同封します。
ちなみに直接だと大きな会場を貸し切って行うようで、終了時間に会場近くを通りかかったことがありますが、結構大変そうでした。
受付印が押されて帰って来る。
手続きが無事に終わると、受付印が「控え」に押印されて返送されてきます。
この「控え」は大切に保管します。賃貸の審査を始め、その他所得を証明する際に必要となるからです。
まとめ
会計内容を入力
↓
書類を提出
↓
書類が戻って来る
流れとしてはこんな感じです。
確定申告ができるようになれば、節税テクが身に付く上に、会社員だと給与明細で何が書かれいるのか詳しくなったり、年末調整で節税テクを応用できたりします。
有効活用して納税を有利にしていきましょう。