NOEXEC SAS SQL

【SAS】「NOTE: PROC SQLはNOEXECオプションを設定し、ステートメントの構文をチェックします。」の対処法

投稿日:

今回はSQLプロシージャを実行した際に、NOEXECオプションを使用していないにも関わらず、

勝手にNOEXECオプションが有効になってしまう場合の対処法について解説します。

結論:構文エラーを正す。

まずは通常のSQLプロシージャから。


/* sql_1 */
data data1;
  Id1=1111; Id2=1111; Id3=1111;
    output;
  Id1=2222; Id2=2222; Id3=2222;
    output;
  Id1=3333; Id2=3333; Id3=3333;
    output;
run;


proc sql;
  create table data2 AS
  select *
  from data1;
quit;
  • 正常にSQLプロシージャが実行される。

/* sql_2 */
data data1;
  Id1=1111; Id2=1111; Id3=1111;
    output;
  Id1=2222; Id2=2222; Id3=2222;
    output;
  Id1=3333; Id2=3333; Id3=3333;
    output;
run;


proc sql;
  create table data2 AS
  select *,
  from data1;
quit;
  • select句がカンマで終わっているため、エラー。
  • NOEXECオプションを使用してないにも関わらず、NOEXECオプションが有効になっている。(SQLプロシージャの構文が不適切だと、自動的にNOEXECオプションが有効になる?)
  • SQLプロシージャの構文が不適切な場合で、なおかつNOEXECオプションが有効になっている際は、エラー内容を表示する。(参考:SAS 9.4 SQLプロシジャユーザーガイド、第2版

/* sql_3 */
data data1;
  Id1=1111; Id2=1111; Id3=1111;
    output;
  Id1=2222; Id2=2222; Id3=2222;
    output;
  Id1=3333; Id2=3333; Id3=3333;
    output;
run;


proc sql;
  create table data2 AS
  select *
  from data1
  where;
quit;
  • where条件を記載していないため、エラー。
  • NOEXECオプションを使用してないにも関わらず、NOEXECオプションが有効になっている。(SQLプロシージャの構文が不適切だと、自動的にNOEXECオプションが有効になる?)
  • SQLプロシージャの構文が不適切な場合で、なおかつNOEXECオプションが有効になっている際は、エラー内容を表示する。(参考:SAS 9.4 SQLプロシジャユーザーガイド、第2版

「NOEXECのメッセージが出たら、SQLプロシージャの構文ミスを疑う」と覚えておくと良いでしょう。

-NOEXEC, SAS, SQL

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【SAS】SASで良く使うテクニック。その5 「SUM関数」~データセットの差分がいくつあるのか数えたい時~【Excel】

今回はSASで良く使うテクニックということで、データセットの差分がいくつあるのか数えたいときは「SUM関数」が役に立つ理由を解説していきます。 (参考:【SAS】SASで良く使うテクニック。その1 E …

【SAS】YYMMDDの可能性を考える(表示できる日付形式はどこまでなのか)区切り文字の解説も

今回はYYMMDDにフォーカスして解説します。 前回、PUT+DATE,YYMMDDにより、SAS日付値を日付形式に変換表示する方法を解説しました。 【SAS】PUT+DATE,YYMMDDはSAS日 …

【SAS】ATTRIBによる形式変換とPUTによる形式変換の違いを解説

今回は、ATTRIBによる形式変換とPUTによる形式変換の違いを解説します。 結論:ATTRIBは入力項目が数値型、文字列型どちらにも対応できるが、    PUTは入力項目が数値型の時しか使えない。 …

【SAS】データセットのエンコードを答えさせる問題【CONTENTS】【SAS Base Programming対策7】

今回はデータセットのエンコードを答えさせる問題について解説します。SAS Base Programming試験を受けたときに出題されました。 data data1; Id1=1111; Id2=111 …

【SAS】ATTRIBとRENAMEを同時に使うときの注意点

今回はATTRIBとRENAMEを同時に使うときに注意するべきポイントについて解説していきます。 SAS日付となっているid1をddMONyyyy形式にして、id4とするケースを仮定します。 結論:A …