SAS WORK

【SAS】WORKライブラリの性質について解説

投稿日:2022年5月3日 更新日:

今回はWORKライブラリについて解説します。

libnameを使わなくてもデフォルトで存在するライブラリです。

そのため、libnameを使わずにworkライブラリを使用することができます。


/* libnameで定義しなくても使える */
data work.data1;
    id1="1111"; id2="1111"; id3="1111";
      output;
    id1="2222"; id2="2222"; id3="2222";
      output;
    id1="3333"; id2="3333"; id3="3333";
      output;
run;

さらにworkライブラリに関しては「work」「WORK」の文言を抜いても使用できます。

つまり、ライブラリを明記していない場合は、デフォルトでworkライブラリと見なされます。


/* work無くても使える */
data data1;
    id1="1111"; id2="1111"; id3="1111";
      output;
    id1="2222"; id2="2222"; id3="2222";
      output;
    id1="3333"; id2="3333"; id3="3333";
      output;
run;

現在、workにデータセットDATA1が格納されていますが、セッションが切れるとworkライブラリのパスが変わるため、データセットDATA1は消失します。

試しに更新ボタンを押してみます。

workライブラリ内のDATA1が無くなっていることが分かります。

パスも更新前後で変化していることが分かります。

↑更新前
↑更新後

セッションが切れた後もデータセットを使用したい場合は、SASUSERなど他のライブラリに格納する必要があります。

-SAS, WORK

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【SAS】ARRAYステートメントは配列を設定することができる。その2

今回はarrayステートメント(その2)について解説します。 以前、過去記事でarrayステートメントについて解説していました。⇒【SAS】ARRAYステートメントは配列を設定することができる。 | …

【SAS】SUMMARYは集計に便利

今回はSUMMARYについて解説します。 /*正常形*/ data data1; 契約番号=”AAAAAA”; 会社コード=”02″; 請求金額=4999; output; 契約番号=”AAAAAA” …

【SAS】SUBSTR関数は文字列から指定した文字数分切り取る。その2 再帰的使用

今回はSUBSTR関数の再帰的使用について解説していきます。 /* 再帰的 */ data data1; id1=”123456789″; output; run; data data2; set d …

【SAS】PUTステートメントは再帰的に型変換ができない。

今回はPUTステートメントの再帰的な型変換について解説します。 (なお、通常のPUT型変換の使い方は以下の記事で解説しています。⇒【SAS】PUTは数値型を文字型に変換する | ビジネスイッチ (ho …

【SAS】”nは本来使用できない文字を使用可能にする。その2 SQLのSELECT文

今回も”nについて解説します。 (前回:【SAS】”nは本来使用できない文字を使用可能にする。 | ビジネスイッチ (how-to-business.com)) (参考:Solved: what th …