今回はねんきんネットの開始方法と基本的な使い方について解説します。
[目次]
1.ねんきんネットとは?
年金記録の確認や将来もらえる年金額の試算などのサービスをネット環境で利用できます。
24時間、ネット環境があればどこでも利用でき、紙の通知書と違って紛失することが無いため使い慣れれば非常に便利です。
2.アクセスキーの発行(必須では無い)
ねんきんネットの登録するをするためのアクセスキーを入手します。
少し手順が増えますが、アクセスキーが無くてもねんきんネットの登録はできるため、このステップは必須ではありません。
いくつかアクセスキーの入手方法はありますが、今回は年金事務所の窓口で発行する流れで解説します。
以下の持ち物を持参して、最寄りの年金事務所に行きます。
- 年金手帳
- 身分証明書
- 印鑑
場合により、必要な持ち物が変わることがあります。
詳細は「年金相談をされるときのお願い」で確認ができます。
ねんきんネットアクセスキー発行の旨を伝えます。
例:「ねんきんネットを利用したいので、アクセスキーの発行をお願いします。」
ねんきんネットアクセスキー発行処理票をもらいます。
ねんきんネットアクセスキー発行処理票はA4サイズの以下のような用紙です。
3.登録
ねんきんネットを開き、[新規登録]をクリックします。
登録方法(アクセスキーをお持ちの場合)を見ながら登録していきます。
登録の細かな説明は公式サイトが解説しているため、この記事では省略します。
4.基本的な使い方
ねんきんネットのマイページでは、いくつかサービスがありますが、今回は以下の2つについて触れます。
- 年金記録を確認する
- 将来の年金額を試算する
年金記録を確認する
ねんきんネット内で年金記録の確認をすることができます。(参考元:年金記録の確認)
[年金記録を確認する]を選択し、[月別の年金記録を確認する]をクリックします。
[月別の年金記録の情報]で毎月の納付状況を確認することができます。
例えば、上記の図の場合、平成25年度4月~平成26年度3月まで国民年金(自営業者や学生などが該当する年金制度)に加入していて、平成27年度4月~平成30年度5月時点まで厚生年金(会社員が該当する年金制度)に加入していることがわかります。
ちなみに各月のマスに以下のような赤いマークがついている場合は追納可能な月を表しています。追納を行うと以下のマークが消え、将来受け取る年金額が増えることになります。
将来の年金額を試算する
ねんきんネット内で将来の年金額を試算することができます。
[将来の年金額を試算する]を選択し、[詳細な条件で試算]をクリックします。
試算条件を入力していきます。
1.今後の職業などの設定
厚生年金は収入によって受け取り金額が変わります。
職業(会社員や自営業など)によって加入する年金内容が変わります。
2.受給開始年齢の設定
通常は65歳で年金の受給開始となりますが、受給開始年齢を遅らせる代わりに、年金額を増額させたり、受給開始年齢を早める代わりに年金額を減額させたりすることができます。
3.国民年金保険料の納付等に関する設定
国民年金保険料の追納が可能な月数に対して、追納を行う月数を設定します。追納を行うことで将来受け取れる年金額が増えます。
4.パターン名の入力
試算条件にパターン名を設定することができます。設定することでパターン名を選択するだけで試算条件と試算結果を簡単に呼び出すことができるようになります。