ActiveCell Excel VBA

ActiveCellを使うと想定外の動きをする件【Excel】【VBA】

投稿日:2020年4月10日 更新日:

VBAでActiveCellを使ったコードを書いた際に、少し躓いたため今回記事にします。

まずは、シート上を以下のように準備します。
A1セルはリスト化し、「1」「2」「3」が選択できる状態にします。

続いて操作したセルを黄色くするように以下のソースコードを準備します。


'Sheet1
Private Sub Worksheet_Change(ByVal target As Range)         'ワークシート上で値が変更されると実行

    Call 色を変える                                         '色を変えるプロシージャの呼び出し

End Sub

'Module1
Public Sub 色を変える()

    ActiveCell.Interior.Color = RGB(255, 255, 0)    'セルの背景色を黄色くする

End Sub

シート上のセルで値入力の操作が行われると、自動的にWorksheet_Changeプロシージャが呼び出されます。
Worksheet_Changeプロシージャから色を変えるプロシージャが呼び出され、Activeセルの背景色が黄色くなります。
A1セルをリストで入力した場合はA1セルの背景色が黄色くなることが分かります。

しかし、A1セルを手入力で編集し、Enterキーを押すとActiveセルがA2セルとなるため、先ほどと違ってA2セルの背景色が黄色くなってしまいました。

A1セルの編集内容が同じであるにも関わらず、動作結果が異なってしまうため、ソースコードを改善する必要があります。

そこでソースコードを以下のように改善します。


'Sheet2
Private Sub Worksheet_Change(ByVal target As Range)         'ワークシート上で値が変更されると実行

    Call 色を変える2(target)                                '色を変えるプロシージャの呼び出し

End Sub

'Module2
Public Sub 色を変える2(target)

    Cells(target.Row, target.Column).Interior.Color = RGB(255, 255, 0)   'セルの背景色を黄色くする

End Sub

今度は操作するセルの位置情報を「target」として、色を変える2プロシージャ呼び出しの際の引数としています。背景色を黄色くする処理もActiveセルではなく、targetのセル位置を指定しています。

このソースコードでA1セルをリストで入力します。

A1セルが黄色くなっていることが分かります。

続いてA1セルを手入力で編集し、Enterキーを押してみます。

一つ目のソースコードと異なり、A1セルが黄色くなったことが確認できます。これにより、リスト入力と手入力の両方で動作結果が同じとなりました。

-ActiveCell, Excel, VBA

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

CSVファイルを取り込んで並び替える

VBAでCSVファイルを取り込んで並び替える処理を記事にします。 CSVファイルとマクロ有効ファイルを一つずつ準備します。 in00.csvの中身は以下の内容で準備します。 [ボタンシート]にマクロを …

ファイルを移動させる[Name … As …]

今回はVBAでファイルを移動させる方法について記事にします。 まずはソースコードを準備します。 Sub ファイル移動() before_file_path = ThisWorkbook.Workshe …

コマンドボタンを挿入してマクロを実行する方法

今回はExcelのシートにコマンドボタンを挿入してマクロを実行する方法について解説します。 [目次] 1.通常のマクロ実行2.コマンドボタンでマクロ実行 1.通常のマクロ実行 通常マクロを実行するとき …

日付と時刻の取得

VBAで現在の日付と時刻を取得する方法をご紹介します。 日付や時刻の取得には以下の関数が使用できます。 取得するもの 関数(引数) 日付 Date 年 Year(Date) 月 Month(Date) …

【SAS】SASで良く使うテクニック。その5 「SUM関数」~データセットの差分がいくつあるのか数えたい時~【Excel】

今回はSASで良く使うテクニックということで、データセットの差分がいくつあるのか数えたいときは「SUM関数」が役に立つ理由を解説していきます。 (参考:【SAS】SASで良く使うテクニック。その1 E …